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トーンチャイムの歴史


歴史に入る前に、まずトーンチャイムという楽器について。
トーンチャイムとは、見た目は鉄琴をばらしたような楽器で、オルゴールのようなかわいらしい音色の楽器です。
ハンドベルのように1人が1・2本を担当し、何人かで演奏するチームワーク第一の楽器とも言えます。

それでは、そのトーンチャイムの歴史を順に遡って見ていきましょう♪

トーンチャイムはハンドベルを元につくられたのですが…

ハンドベルは重い!!
値段が高い!!(4オクターブで車が1台買えるとか)
場所を取る!!

ということで、軽く!安く!!コンパクト!!!にならないか?という試行錯誤が行われました。
まず、ハンドベルメーカーのマルマーク社が「クワイアチャイム」という名前で「音叉型ハンド ベル」を発売しました。
ハンドベルから比べると低価格にはなりましたが、まだまだ一般の愛好者が購入するには高価でした。
そこで各地からもっと低価格のチャイムをとの声を受け、25音セットで10万円を切る価格で、鈴木楽器からトーンチャイムが発売されることになったわけです。
よって、

ハンドベル → クワイアチャイム(マルマーク社) → トーンチャイム(鈴木楽器)

という流れでトーンチャイムという楽器が生み出されたことになります。

それでは、トーンチャイムの元になったハンドベルの歴史を見てみましょう。

ハンドベルはトーンチャイムよりはかなり旧い楽器で、その歴史は遠くバロック時代にまで遡ります。
元は教会の塔の鐘の練習のためにつくられましたが、17世紀以降、独立した楽器としての発展を遂げました。
リング(ベルを振って音を鳴らす最も基本的な鳴らし方)の他に、シェイク(ベルを小刻みに振って音を鳴らす方法)や、マルテラート(ベルをマットに打ちつけて音を鳴らす方法)など、様々な奏法が生み出されました。
元は持ち手が革でしたが、現在は演奏しやすいように金属やプラスチックなどを組み合わせてあります。

次は、ハンドベルの元になった教会の鐘についてです。

西洋の教会にはたいてい塔があって、その塔の中には大小様々な鐘が複雑に組み込まれています。その鐘の一つ一つに紐が付いていて、その紐を引くと音が鳴る仕組みなのですが、紐の引き手(リンガーといいます)たちの紐を引くタイミングが合わないと不協和音になってしまいます。
そこでつくられたのがハンドベルという訳です。街中に聞こえるような大きな音で練習しなくてもいいし(第一、教会の鐘は礼拝の開始時刻などを知らせるためにあるので、その鐘で練習するわけにはいきません)、一部屋あればどこででも練習できる楽器ということですね。
(教会の鐘については「Sound of Music」や「ノートルダムの鐘」といった映画が注意して見るとわかりやすいと思います。)

次に教会の鐘の元になった、ちょっと意外なものに遡ろうと思います。
その意外なものとは、中国の鐘(しょう)です。
「は!?中国??」と思われるかもしれませんが、実は教会の鐘は中国の鐘(しょう)という楽器が元になっています。
鐘(しょう)は青銅製の楽器で、木製の土台に紐で吊り下げ、槌で叩いて音を出していたようです。お寺の鐘の小さいもの、と思っていただければわかりやすいと思います。周の時代には既に盛んに使用されていて、祭りのときに祖先神を招き、慰めることで一族の繁栄を願うためのものでした。
これが5世紀頃、ケルト人によってヨーロッパに広められ、教会の鐘に使用されるようになりました。

どうでしょう?中国の鐘(しょう)がヨーロッパで教会の鐘になり、ハンドベルが出来てアメリカに渡り、日本へ来てトーンチャイムとなった経緯がお分かり頂けましたか??
私たちJoyous Bellsは長年かかってその世界一周の旅をしてきた楽器を演奏しています。


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